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【ANA Novel】このプロジェクトが終わったら

【ANA Novel】このプロジェクトが終わったら
STORY.4 最終回
この先も、ずっとずっと一緒にいたいのは…?

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2017/7/31 UPDATE




  • story.4


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美空は、一瞬心臓が止まるかと思った。
どうして、自分にはメッセージの返信すらくれない翔が、画面の中で、あすみと並んで写っているのか。

「この人が、あすみちゃんの好きな人?」
「はい、そうなんです。このはにかんだ笑顔見てくださいよ。もう、たまりません」
「この写真、昨日撮ったって言ったよね?」
「ええ、昨日一緒に食事をしたので」
「この彼はさ、もう彼女と別れたって言ってたんだっけ?」
「さぁ。はっきり口で言っていたわけではないですけど、少なくても昨日お話した時は、彼女がいるような雰囲気は一切なかったですね……」
「私の彼もね、今大きなプロジェクトを手がけてて、ちょうどおととい、北海道出張から帰ってきたの。上司にね、佐々木さんって方がいて……私もお会いしたことがあって。ごめん、急用思い出したから、私行くね」

何かを言いかけたあすみを振り切るように、美空は店を出た。
そして、乱暴にバッグからスマートフォンを取り出し、翔にコールする。
しかし、翔は出ない。

再び、コールする。
出ない。

私に返信くれないのは、あすみちゃんのことが好きだから?
怒りと悔しさで、涙が込み上げてくる。
すぐに翔に会って確かめたい。ただ、それだけだ。

とにかく、今、翔に会って、話がしたい。




  • STORY.4  最終回 この先も、ずっとずっと一緒にいたいのは…?

    (この画像はイメージです)








その時翔は、ちょうど札幌行きの最終便に乗り込んだところだった。
先日で最後だと思っていた北海道出張だが、トラブルが発生し、急遽最終便で飛ぶことになったのだ。
荷物棚に自分のキャリーケースをしまうと、上司の佐々木に声をかける。

「佐々木さんのブリーフバッグも棚に上げましょうか?」
「ああ、そうだね。ちょっと待って、必要なものだけ出しちゃうから」

そう言うと佐々木は、中からボールペンと書類の入ったクリアファイルを取り出す。翔は、佐々木からブリーフバッグを受取り頭上の荷物棚に入れると、「ふぅ」とひと息、深々と座席シートに腰を下ろした。

腕につけたクロノグラフに目を落とす。ワールドタイマー機能がついたこの時計は、ちょうど今のプロジェクトが始まった頃、国内はもちろん世界へも羽ばたける自分になりたいと、自分にカツを入れるために購入した時計だった。

この出張で本当に最後にしたい。
そしたら、自分は……。美空の顔が脳裏に浮かび、ぶるぶると頭を振った。






あすみといた店を勢いで飛び出したものの、翔には電話がつながらないし、この気持ちは一体どこに持っていけばよいのだろう。とりあえず家に帰って来てから、美空は何も手がつかないでいた。

6畳間の一角に設けた机に座って、とりあえずパソコンの電源を入れる。背もたれに当てたクッションが、優しく美空の背中に触れる。翔が家に来ていた時に「椅子が固い」とぼやいたら、プレゼントしてくれたものだ。

手持ち無沙汰にSNSを開いていたが、今の美空にとって、特に面白いと感じられる情報は何もなかった。









  • STORY.4  最終回 この先も、ずっとずっと一緒にいたいのは…?

    (この画像はイメージです)




フライトは順調に進み、予定通りに翔はホテルに着いた。部屋に入ると、荷解きをはじめる。出張の時はいつもラゲッジオーガナイザーを愛用しているため、キャリーケースの中は、すっきりと整頓されている。

今日は、シャワーを浴びて、早めに寝てしまおう。
そう思って何気なく手にしたスマートフォンに、あるメッセージが届いていたことに気がついた。差出人は、飛田あすみだった。





もう一回かけてみようかな……。
美空はスマートフォンをぼーっと眺める。
どうにもこうにも、翔と話をしないと、今夜は眠れそうにない。

と、その時、スマートフォンが鳴った。翔からだ……!
美空は、すぐさま通話ボタンを押す。

「もしもし?」
「美空?」
「ちょっと!翔、今どこなの!?」
「北海道に来てる」
「北海道!?嘘つかないでよ。北海道からはおととい帰ってきてるでしょ?私、さっきまであすみちゃんと一緒だったんだから。あなたの後輩の飛田あすみちゃんと」
「今日また緊急トラブルがあって、最終便で飛んできた。で、今日美空と飛田が食事してたことも知ってる。飛田からメッセージがあった」
「知ってるって何?そんなにあすみちゃんと仲いいの?私のメッセージには返信してこないくせに、あすみちゃんとはそんなに頻繁にやりとりしてるっていうの?」
「違うよ、食事に行ったのは昨日が初めてだし、別にやましい気持ちはない。俺の気持ちは、さっきちゃんと飛田に伝えた。むしろ、そっちだろ?浮気してんのは」
「は?何で私が浮気してんのよ」
「だったら、あの男は誰なんだよ!この前、俺が出張に出る前の晩に、白髪まじりの男とタクシーに乗ってっただろ?あんなに嬉しそうな顔して、あいつは誰なんだよ!」
「そんなことあったっけ……、ああ、先生のことか」
「先生?」
「あれは、今度担当する作家だよ。出版記念パーティーで、ついでに駅まで乗せてもらったの。乗るつもりなんてまったくなかったけど。おかげでぐったり気疲れよ。これなの?翔が私を避けてた理由。こんなこと??それで、あすみちゃんと食事まで行っちゃったの?」
「え、いや、それは……。向こうは俺のことどう思ってるか知らないけど、俺はまったく飛田のことは何とも思ってないから。本当に、美空だけだから!」






結局昨夜は深夜まで美空と話し込み、若干寝不足気味だったものの、無事プロジェクトを完遂させ、翔は東京に戻ってきた。空港の到着ロビーに出ると、後ろから聞き慣れた声に呼び止められた。

「美空!?何でいるの?」
「あすみちゃんが教えてくれたの、翔の到着時間。終わったんでしょ?プロジェクト。おめでとう」
「あ、ありがとう。あの、美空。せっかくだから、ちょっと飛行機が見えるところに行かないか?」

二人は展望デッキへ上り、並んで飛行機を見る。日が沈んだ空港は、幻想的な雰囲気に包まれていた。

「まさか、出迎えてくれるとは思ってなかったから、なんの準備もしてないんだけど……、俺、このプロジェクトが終わったら、ずっと美空に言おうと思ってたことがあるんだ」
「何?」
「えっと、色々あったけど、その……。この先10年も、20年も……」
「何?はっきり言って」
「俺と」
「俺と?」
「結婚してください」

都会の夜空に昇った月と、幻想的に浮かび上がる飛行機のランプが、優しく二人を照らしていた。




  • STORY.4  最終回 この先も、ずっとずっと一緒にいたいのは…?

    (この画像はイメージです)


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※この記事は更新日時点の情報を元に作成されています。変更となる可能性もありますので予めご了承ください。
※掲載商品の売り切れなど、ご希望に添えない場合もございます。
※この物語はフィクションであり、登場人物、団体名等は全て架空のものです。




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