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生れは日本有数の米どころ

出羽三山をはじめとする静謐な山々、そこから悠々と流れ出る最上川の清流、水平線まで広がる雄大な日本海…。豊かな自然に囲まれた東北の庄内地方は、その美しい風景だけでなく、四季折々に山の幸、海の幸に恵まれ、日本の食文化を支える地域としても知られています。豊富にして清らかな雪解け水を背景に、日本有数の米どころとしても歴史の深い庄内。吹きわたる風に稲穂を揺らす広大な田園の情景を、思い起こす方も多いことでしょう。

今回ご紹介するのは、そんな日本の原風景が受け継がれた庄内で、持続可能な農法を採り入れながら文字通り丁寧に育てられた、平田牧場の豚肉製品です。

美味しさと安心を両立して60年超

そもそも平田牧場が養豚業をスタートしたのは、今から60年以上前のこと。たった2頭の豚の飼育がその原点でした。代々米作り農家の家に生を受けた創業者が、周囲の反対を押してまで養豚業に踏み切ったのは、来る時代の新しい食文化を支えたいという思いから。大切に健康に育てた豚肉を新鮮なうちに適正な価格で食卓に届けるため、当時は珍しかった生産者の顔がきちんと見える産地直送のしくみを確立させました。それ以来、連綿として美味しくて安心、安全な豚肉作りにこだわり続ける平田牧場の製品は、美食家の舌を納得させるほどの品質の高さを誇り続けています。

たとえば、「平田牧場純粋金華豚」と「平田牧場金華豚」。金華豚はもともと高級中華食材として名高い金華ハムの原料豚ですが、平田牧場金華豚は純粋金華豚の優れた肉質を損なうことなく、熟練の品種交配技術により生まれました。他では味わえないその極上の肉質は、豚肉の常識を覆す究極豚とも呼ばれています。

当時の養豚の様子。1974年から7年の歳月をかけた試行錯誤の末、3つの純粋種の長所を掛け合わせた「平田牧場三元豚」が誕生した。

日本の米で育つ日本の豚

「自分たちが本当に食べたいものをつくる」というコンセプトのもと、添加物を使わず健康のためにも安心して口にできる。そうしたことも大きな魅力に違いありませんが、美味しさの最大の秘密は、実は飼料の違いにありました。

日本人の米離れ、そして日本の食料自給率低下が話題になり、問題としても認識され始めた1990年代後半、減反政策の影響もあり廃業する農家も増え始めた頃でした。平田牧場は、その一つの解決策を提案します。それが、輸入品に頼っていた豚の飼料に、国産米を採り入れることでした。一度農家の手を離れてしまった休耕田が、ふたたび米作りに適す環境に復帰するまでには多くの時間と手間を要します。そうした悪循環を回避するため、地域農家と協業し飼料米の生産に着手したのです。その結果、国産米で育った国産豚を家庭の食卓に提供できるようになったばかりか、排泄物を作物のたい肥として農家に還元することも叶うようになったのです。

持続可能な環境の循環を実現し、地域の活性化にもつながる「米育ち豚のパイオニア」としての平田牧場の取り組みは、ソーシャルな面でも注目される存在なのです。

豚が自由に歩き回れる広さの開放型豚舎で、ストレスを与えることなく、のびのびと育つ豚たち。
豚の資料には稲作農家と連携し、減反田に作付けした飼料用米を使用している

見た目の美しさも真骨頂

実際に平田牧場金華豚の精肉を目にしてまず驚かされたのは、その美しさです。桜色に輝く赤身部分の優しい色合いももちろんですが、特に脂身の濁りのない清らかさは印象的。まさに庄内平野で収穫された米を思わせる白さなのです。しゃぶしゃぶにしていただいてみると、金華豚ならではのコクや甘みが口いっぱいに広がってきます。豚肉ときいて想像しがちな臭みやくどさは一切感じさせないどころか、食後には爽やかな後味が鼻に抜けていきました。

美味しく食事をするだけで、結果的にサスティナブルな社会の実現にも貢献できるのですから、何とも素敵です。生産者の思いとストーリーも味わいたい平田牧場の豚肉製品、大切な方へのご贈答にもぴったりな一品です。

「消費者の皆さんに、もっと健康に、ますます元気になっていただきたい。
スタッフ一丸となり、そういう思いで生産しています。
ぜひ一度お試しください。」

株式会社 平田牧場 代表取締役社長
新田 嘉七